こんにちは、現役英会話講師の伊南拓哉(いなみたくや)です。
アメリカでは、道ですれ違う他人同士が挨拶しあうということが日常的に行われます。
友達や知り合い同士なら、なおさら毎度の挨拶は欠かせません。
アメリカを含む英語圏の国では、日本に比べると挨拶にたくさんの表現があり、積極的に挨拶を行う習慣があるように感じます。
今日は、そんな挨拶の表現を習得していきましょう。
誰にでも使える挨拶
アメリカで日常生活を送る上で、最も多く聞くのは、
”How are you?”、”How are you doing?”、”How’s it going?”
です。
その答えとして多いのは、
”I’m good.”、”I’m doing great.”、
”Not bad.”
のような返しです。
もちろん状況が良くないのであれば、
”I’m a little sick.”、"Not so good."
や
”I’m not doing good.”
と答えますが、その場合は相手が、
”What’s wrong?”
や
”Are you OK?”
という風に気にかけたり、心配する言葉が続くこととなります。
カジュアルな挨拶
“What's up?”
や
“What’s new?”
は、会ったことのある人に対して使う、くだけた表現です。
その人に報告すべきニュースが特にない場合は、
”Nothing.”
や
”Not much.”
と答えます。
”What’s up?”
は、かなりくだけたスラングとして”Wassup?”と短縮することもあります。
初めましての挨拶
“Nice to meet you.”
が一般的ですが、フォーマルな場面であれば、
”It’s a pleasure to meet you.”
という言い方もあります。もしも、以前から会うことを楽しみにしていた、という状況であれば、
”I was looking forward to seeing you.”
と言いましょう。
久しぶりの挨拶
日本語の「久しぶりです」に相当するのは、
”Long time no see.”
となります。
このようなときには、
”How have you been?”
や
”What have you been doing?”
と現在完了進行形で、「(最後にあった時点から今まで)どうしてた?」と聞くのが自然です。
また、久しぶりに会った後別れるときに、
”It was good to see you today.”=「今日はあなたに会えてよかった」と言うのもよくある習慣です。
古流な挨拶
日本人でも聞いたことがあるかもしれない、
“How do you do?”
という挨拶を、私は日常生活では聞いたことがありません。
もしも使うとすれば、ジョークのように貴族の真似をする、という特殊な場合かもしれません。
それほど使用する機会がないのですが、面白いことに
”How do you do?”の返しとしては、”How do you do?”と返すのが正解だそうです。
別れの挨拶
“Bye.”や”See you.”の使用頻度が高いですが、カジュアルな言い方では、
”Ok, then.”や”I’m off.”と言ってその場を去ることもあります。
日本のように"Bye bye."(バイバイ)とは言わないのでご注意を。Byeは一回で止めましょう。
さらに、「この後も良い状態で過ごしてね」という意味を込めて、
”Take care!”や”Have a good one!”という言葉を添えるのも自然です。
この場合の"one"は、一日の時間帯により意味が変わります。
day、afternoon、eveningなどの言葉に言い換えが可能ですが、oneと言ってしまえば全てに対応できます。
お店のレジなどでも別れ際に良く言われるので、"You, too!"(あなたもね。)と返すと良いでしょう。
また、私自身が日本人だと知っている友人は
”Sayonara!”
と言ってくることもあります。
日本人があまり「さよなら」を日常的に使わなくなっていることを伝えると驚かれることが多いくらい、アメリカでは”Sayonara!”の認知度が高いように感じます。
アメリカには移民や他の国の出身者も多く住むので、私もスペイン語の”Adios!”やロシア語の”Paka!”を使うこともあります。
挨拶は、英会話には欠かせない重要なコミュニケーションです。
状況に応じて適切な表現を使えるように学習していきましょう。
突然挨拶されても、驚かずに自然と挨拶を返せるとGoodですね!