こんにちは。
現役英会話講師の伊南拓哉(いなみたくや)です!
アメリカ旅行時に、車に乗ることもあるでしょう。
アメリカでのドライブも素敵な経験になるので、一度体験してみるのもオススメです。
アメリカは国土が広いこともあり、自動車が生活に不可欠、と想像する人もいるかもしれませんが、
実は一部の都市部では自動車がなくても問題なく生活することはできます。
実際、東海岸の都市部では車がいらなかったりする事もあります。
今日は、そんなアメリカの交通事情についてご紹介していきます。
都市部では電車やバスも利用可能
都市部では電車や地下鉄、バスの交通網が発達している場合が多く、基本的には電車が主な公共交通機関として存在する場合は、空港からダウンタウンなどの都市部までそれを利用した移動が可能です。
ただし、各都市によって、支払いや運航のシステムは違うので、電車用の電子カードなどはその都度買う必要があります。
東海岸だと、ニューヨークは地下鉄が発達しており、地元に住む人々も観光客も利用しています。
ニューヨークの場合は、車やバス、タクシーだと道が混雑してしまい、地下鉄のほうが早くそして安く移動できることもあります。
ボストン近郊も、ニューヨーク程の規模ではありませんが、住宅地エリアからダウンタウン(ビジネス・繁華街エリア)まで問題なく電車やバスでの移動が可能です。
フィラデルフィアやワシントンD.C.にも電車やバスが発達しています。
アメリカ中部は、シカゴでは電車が発達しているようですが、デトロイトやインディアナポリスなどの都市はバスが公共交通機関となるようです。
住民は自家用車を所有している割合が非常に多いため、利用率もあまり高くないようです。
ただ、デトロイトではダウンタウンの内部を移動できるモノレールはあるので、観光には利用できるかもしれません。
南部は、マイアミやヒューストンには電車が発達していますが、その他の都市では自動車が主な交通手段となっています。特に私のいたヒューストンは単純に面積が広いため、訪問スポットが密集していないので、生活の中で車は必須です。車をまだ持っていなかった頃はバスを利用していたのですが、いかんせん移動距離があるので時間的にも体力的にもかなり不便でした。
西海岸では、カリフォルニア州のロサンゼルスやサンフランシスコ、オレゴン州のポートランド、ワシントン州のシアトルなどの都市部では電車やバスが通じていますが、自動車が主要な移動手段となっている場合がおおいです。
現地民が電車を利用しているような都市部であっても、日本の都市部ほどの短い間隔で運行されていることはほぼありません。
また、日本とは違って時刻表通りには運航しないことも多いので、移動の際にはそれも考慮に入れておきしましょう。
全米を結ぶアムトラック
アムトラックは、日本の新幹線のような感覚で、アメリカ本土の大都市を結んでいます。指定席と自由席に分かれており、運行時間が15時間を超える列車には寝台車や食堂車もあります。
ボストンからはニューヨークへの移動も4時間はかかりますが、使うビジネス客や観光客が多くいます。飛行機で移動するよりも、郊外の空港に行く手間やセキュリティチェックの時間が省けることが便利な点です。
ただし、残念ながら近年は脱線事故などの大型事故も多発しています。
国内大都市の移動は飛行機が主流
アムトラックや高速バスも運行していますが、大都市の移動は飛行機が主流だと言えます。
やはり日本に比べると、土地が広大であるため、他の移動手段では時間がかかってしまいます。
アメリカでは、もともと都市間の飛行機での移動は日本に比べると一般的でしたが、2001年の同時多発テロ以降に既存の航空会社の経営状況が悪くなったことで、格安航空会社が台頭し、より容易に移動が可能となりました。
現在は、主要航空会社、格安航空会社を含め、航空会社は20社以上あります。
輸送するという意味のShip
19世紀の初めまで、アメリカの多くの地方都市では水路が主な交通路となっていました。そのため、ship=「船」という単語は、アメリカにおいては「輸送する」という動詞の意味も含むようになったそうです。
Amazon.comなどで注文をすると、”Your order was shipped.”(お客様への配送が完了しました)というように使われます。
ちなみに「輸送する」という動詞には、”transport”も使うことができます。
慣れない土地では交通機関のシステムを把握するのに時間がかかりますが、慣れてしまえば移動距離や時間、価格を考慮して適切な手段を選べるようになるはずです。
旅行などの際には事前に調査しておきましょう。