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海外生活

【賛成・反対】国際結婚のメリット・デメリットを徹底解説!苦労と問題点と現実とは?

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外国人に好意を持つことが多いという人、あるいは、好きになった人がたまたま外国人だったという人、様々な理由で外国人との結婚を考えたことがある人はいるのではないでしょうか。

今回は、そんな外国人との国際結婚をテーマにして、解説していきます

 

国際結婚の状況と概要

 

日本の国際結婚状況

日本では国際結婚をしている人はどれくらいいるのでしょうか。

厚生労働省のデータによると、夫婦のうち一方が外国人である場合の婚姻は、2006年までは増加傾向にありました。

この時には日本における全婚姻件数に対して6%という割合でした。

その後減少し続け、2013年以降は、全婚姻件数に対して3.3%という割合で横ばいの状態が続いています。

国籍別にみると、夫が日本人で妻が外国人の場合の妻の国籍は、2015年時点で最も多いのは中国籍で、5730組、次に多いのは3070組となっていました。

妻が日本人で夫が外国人の場合の夫の国籍は、韓国・朝鮮が最も多く1566組、次に米国で1127組となります。

(2015年時点)同じ国際結婚でも、妻が外国籍である場合と夫が外国籍である場合には、多数派の出身国の国籍が異なってくるというのは面白い点ですね。

婚姻の年齢も国際結婚の場合は、日本人同士の結婚と違いがでます。日本人同士の結婚だと、2015年時点での平均婚姻年齢は夫が33.0歳で、妻が31.0歳となりますが、夫が日本人で妻が外国人の場合は、夫が44.9歳、妻が33.6歳となり、高くなります。

一方で、妻が日本人で夫が外国人の組み合わせの夫婦の場合は、夫が32.8歳、妻が31.9歳となり、夫と妻の平均婚姻年齢の差が少なくなります。

アメリカの国際結婚状況

では、日本以外の国の状況はどうなっているのでしょうか。

私の住んでいた国、アメリカ合衆国のデータを見てみます。

少し古くはなりますが、2013年の米国政府発表のデータでは、米国内の全世帯の婚姻の内7%は、夫婦の一方が外国出身である、と示しているものがあります。

5年前のデータなので、政権も変わり、移民政策も変わっていることから数字が大きく変化している可能性はあります。
日本もピーク時には6%という数字があることから、国際色豊かな国アメリカという印象が強い割には、日本とそこまで大きく変わらないような気がするな、と私自身は思いました。

国際結婚の内、配偶者の出身地域の割合で多いのは、ラテンアメリカ・カリビア諸国が40%、ヨーロッパが26%、アジアが23%だそうです。

ちなみに、米国の全世帯の内、夫婦両方とも外国出身者の世帯は全体の13%を占めていたようです。
私の友人も日本出身の配偶者とアメリカに居住しているので、この部類に入るのですが、確かに出身国の違う夫婦よりは同じ国の組み合わせの夫婦のほうが周りには多いな、という印象です。

日本での国際結婚の手続き

私自身は国際結婚どころか独身ですので、体験談は書けないのですが、国際結婚をした知人を聞いたり、ブログを読んだりすると、「どうやら手続きが大変らしい」ということは薄々感じられました。

日本人同士の結婚と違う大きな点としては、婚姻届けの提出時に、パスポートや婚姻要件具備証明書という独身であることを証明する書類を必要書類として求められる場合があるようです。

自治体により、他にも書類を求められる場合はあります。

国際結婚の手続きについて記載しているウェブサイトやブログなどを参考にするのは良いと思いますが、やはり一番正確なのはそれぞれの自治体の役所などに確認をすることです。
自治体によっては、国際結婚についてウェブサイト上に細かく注意事項や必要書類を記載しているところもあるので、事前に確認しておきましょう。
また、法務省のサイト上では、国際結婚に関わる戸籍等についてQ&A形式で解説をしていますので、参考にしてください。

国際結婚の離婚率

国際結婚には様々なハードルがあるから離婚率は高いのだろう、と思っている人も多いと思います。実際のところはどうなのでしょうか。

厚生労働省のデータでは、離婚全体に占める外国人の割合の内、夫日本人・妻外国人の組み合わせの場合は、6.0%、妻日本人夫外国人の組み合わせの場合には、1.4%となっています。
(2008年時点)この数字が日本における離婚件数全体との比較であることを考えると、日本人同士の結婚に対して国際結婚の方が離婚率が高いという主張は矛盾するでしょう。

国際結婚のメリット

 

相手から違う文化や言語を学べる

日本人同士の場合でも出身地域によって文化の違いを感じることがあるかもしれませんが、相手が外国人であればなおさら文化の違いを感じる場面が多いでしょう。
自分と違うからこそ、魅力的に感じられることもあるはずです。
特に、新しいことを積極的に吸収したいという意欲のある人や、柔軟に環境の変化に対応できるという人にとっては、良い刺激となるかもしれないですね。

また、言語についても、一緒に生活していれば意思の疎通は絶対に必要なので、上達するでしょう。
もちろん、相手が自分の言語で話したい、という場合もあるかもしれませんが、お互いに言語学習をサポートしあえると、互いのスキルアップにもなりますね。

私自身は、以前にアメリカ人とお付き合いをしたことがありますが、例えばクリスマスやサンクスギビングを一緒に過ごすことで、日本では味わうことのないアメリカ流のイベントの楽しみ方を教えてもらうことができました。

言語についても、日常会話以外に、特に緊急事態や喧嘩など英語を使ってどうにか伝えなければいけない、という切羽詰まった状況が時にやってくることもあり、発音や会話表現が一層上達したように思います。

ネタ・話題が作りやすい

これは、まず、結婚相手との会話が弾みやすい、という意味です。お互いに違う文化で育ってきているので、相手の文化の知らなかったことについて色々と聞くことができる他、自分の文化を紹介することもできます。

どんな些細なことでも、私はよく「日本ではこういう時はこうするんだけど、あなたの国ではどうなの?」という風に聞くようにしていたので、勉強になりました。

第二に、相手に対することとはあまり関係がないですが、友達や家族との間で、国際結婚生活をネタにした話に花を咲かすこともあるでしょう。
日本人同士の結婚よりも、日常生活において相手の行動や会話を新鮮に感じられる分、それを日本人に伝えると驚かれることも多いかもしれませんね。

子供は両親から文化や言語を学びやすい

両親と一緒に暮らしていれば、家庭環境の中で子供が両親それぞれの影響を受けるのは自然なことです。

小さいころから、両親の文化や言語に触れさせておけば、子供が大きくなった時に、両親の出身国どちらでも生活しやすくなりますね。

もちろん、両親の影響以外にも、学校などの外部環境も大きく影響してくるので、必ずしも両親の文化を引き継いだり、両親の言語の両方をペラペラに話せるように育つわけではないのですが、日本人同士が日本で生活して子供を育てるよりは、はるかに異文化に適応しやすい人間に育つ可能性が大きくなります。

居住環境やキャリアの選択肢が広がる

自分の出身国ではないところで生活をしたり、仕事をしたり、というのは、自分の意志だけでどうにかなるわけではありません。
国によっては、外国人の滞在には厳しい規制をつけていたり、外国人が仕事をする場合は特別な許可を得る必要もあります。

しかし、外国人と結婚をすることで、その国の制限の対象でなくなったり、特別な滞在あるいは就労許可を得られる場合があります。その点で、国際結婚は居住環境やキャリアの選択肢を増やしてくれる可能性を秘めています。

国際結婚の残念な点

 

価値観の違いが大きい

相手から違う文化を学ぶことができるのは良い点なのですが、文化が違うゆえに考え方に大きな違いがでてくることもあります。私自身が異文化の相手と付き合う中で、特に違いが出やすいと思った価値観は、経済感覚、食文化、家族との距離感でした。それらのことは日本人同士でも違いが出やすいものではあるのですが、外国人だとよりいっそう理解しにくい上、妥協しにくい価値観なのだと思います。

例えば、経済感覚について言えば、アメリカだと借金をすることが必ずしも悪いことだと考えられていません。

これはなぜかというと、借金の貸与枠がクレジットスコアという他人からの信用度と結びついていて、借金を多く積むことができる人に対しては社会的にそれだけ信用がある、と見なされることがあるためです。

このシステムを簡単に説明するのは難しいので詳細は省略しますが、クレジットスコアを高めるために、敢えてクレジットカードをいくつも持ったり、家や車に対してローンを設定したりする人もいるのです。

その点、私は日本で、借金をすることは好ましくない、貯蓄を増やしてから消費すべき、と家族や学校で教育されてきたため、なかなかこのアメリカ流の考え方にはついていけませんでした。

そのような価値観の違いは、結婚相手と過ごす中で薄れることもあるでしょうが、乗り越えるのが難しい部分もあるのかもしれません。

差別を感じることも

これは、大変残念なのですが、自分に対する差別であることもあれば、結婚相手に対する差別であることもあります。
知り合いの話なのですが、結婚相手の出身国にその人が移り住んだときに、その土地に外国人があまりいない環境であればなおさら、差別的な扱いをされる可能性がある、とのことでした。

逆に、外国人を配偶者として持ちながら日本に暮らすと、日本人からの結婚相手に対する差別を感じることも、ないとは言い切れません。日本でも、結婚相手の人柄や背景などとは関係なく、単に相手が外国人であるという理由で、家族から結婚を反対されてしまうということもあるようです。

こういった差別に対応する方法は人それぞれで、そのような差別を無視する、相手を説得する、相手から一度距離をおく、など様々な方法があると思います。どれかが絶対的な正解ということはないので、自分に一番合う方法を見つけることがいいと思います。

離婚時の親権争いが困難

国際結婚生活が破綻した場合、一方の親がもう一方の親の同意を得ずに,子供を自分の母国へ連れ出し,もう一方の親に面会させないといった子供の連れ去りが問題視されるようになりました。そこで、ハーグ条約によって、このような行為が子供の利益に反すること、どちらの親が子供の監護をすべきかの判断を子供のの元の居住国で行われるべきとし、原則として子供を元の居住国へ返還することを義務付けています。

このハーグ条約は日本でも実施されていますが、この背景には国際離婚による子供の親権争いの困難さがあります。結婚をするときには、離婚のことを考える機会はあまりないと思いますが、万が一のことを考えておくことも大切です。

簡単には故郷に帰れないことも

自分が相手の国に移り住む場合は特に簡単に帰国できずにストレスが溜まることがあるかもしれません。

簡単に帰ることのできない理由は、仕事上まとまった休みをとることが容易でなかったり、航空券代が高かったり、あるいは、相手の国で家族の世話をしなければいけなかったり、と様々な理由があると思います。

もちろん、インターネットの普及により、遠く離れた日本の家族や友人・知人とのコミュニケーションははるかに容易にはなりましたが、緊急事態にとっさに駆け付けることができなかったり、大事なイベントに参加できずに落ち込んでしまうこともあるようです。
そのような状況に陥ることを頭にいれた上で、結婚生活を送らなければいけないかもしれません。

結論

https://youtu.be/y9115Ad_JJ4

国際結婚の状況、良い点と悪い点をまとめましたが、結論として言えるのは、日本人同士の結婚にも国際結婚にも共通する部分は多くあり、根本的な結婚生活自体は外国人だからという理由ではあまり変わらない、ということです。

国際結婚には素敵な部分がたくさんあります。

外国の文化を経験できることや、英語をはじめとした他言語を覚える機会も増えるでしょう。
産まれてくる子供に、日本国内だけでは得られない様々な経験をさせてあげられるという可能性が増えるという点は、大きいかもしれません。

ある程度は、妥協したり覚悟しなければいけない点もあるとは思いますが、デメリットを理解した上でメリットをポジティブに考えていけば、国際結婚について悩んだ時も前向きに捉えられ、人生はより満足度の高いものになるのではないでしょうか。

大事なのは、「国際結婚だから」とか、メリットデメリットがあって損得勘定で動くようなことを意識しすぎずに、相手のことを第一に考えられるといいですね。

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