社会人になって職に就いてからも海外への憧れを持ち続け、英語の勉強を続けている人も少なくないと聞きます。
ビジネス英語のほか、日常でよく使うイディオムをできるだけたくさんマスターして、ネイティブとの自然な会話を楽しみたいと願い続けている人も多いでしょう。
海外には行きたいけれどなかなか時間もない、そんな方のために、ネイティブが良く使う日常英会話で覚えるべき熟語・イディオムをたくさんご紹介します!
海外で生活するための方法にも触れますので、最後までお付き合いください!
目次
ネイティブがよく使う日常会話で絶対覚えるべき熟語・イディオム[レベル1]
中学で習う程度の基礎的だけれども使用頻度の高いイディオムを少しだけ復習しましょう。
Out of~
「~から」という意味の簡単で基本的なイディオムで、例えばこんな日常会話の場面で使います。
例
店員: Your total is 2000yen. Out of 5000yen. 3000yen is your change. (合計2000円になります。5000円お預かりします。3000円のお釣りです)
Have a Good Time
「楽しい時を過ごす」という意味で、日常会話でネイティブの使用頻度の高いイディオムです。
例
"Have a good time!"(楽しんでね)※"Have a good one!"とも言います。
Be going to ~
「~する予定である」という意味で、willとほぼ同じ意味ですが、より口語的表現で、日常会話でよく使います。
例
I am going to spend the night at Hilton.(ヒルトンで宿泊の予定です)
look for~
「~を探す」という意味
例
Excuse me, I am looking for a kitchen knife.(すみません。キッチンナイフを探しているのですが)
ネイティブがよく使う日常会話で絶対覚えるべき熟語・イディオム[レベル2]
高校で習う使用頻度の高いイディオムです。どこかで聞いたこともあるかも。
Tie the Knot
「結婚する]の意味です。
諸説ありますが、「固い結び目」が夫婦の絆を象徴するという意味があるようです。
例
They have been dating each other for quite some time and are planning to tie the knot next months. (彼らはかなり長い間付き合っていて、来月結婚する予定だ)
Don’t Judge a Book By Its Cover
「表紙で本を判断してはいけない」ことから「外見で判断してはいけない」の意味
例
A: Eww, I’m not going into that restaurant. It looks terrible! (うわぁ。こんなレストラン入りたくないわ。ひどい外観)
B: Hey, don’t judge a book by its cover. It looks bad on the outside, but the meals are really great!(見た目で判断しちゃいけないよ。ここの料理は最高だよ)
Let Sleeping Dogs Lie
「寝ている犬は寝かせておけ」という意味で、日本語の「寝た子を起こすな」に当たります。
例
My boss did not ask me anything about me coming late today. I did not tell him about it. It is best to let sleeping dogs lie.(上司は私が今日遅く来たことについて何も聞いてこなかった。私はそのことについて黙っていた。寝た子を起こす必要はないからね)
a Piece of Cake
「(信じられないほど)簡単だ」「朝飯前」の意味です。
例
I found the project to be a piece of cake. I thought I could finish it in a couple of days. (そのプロジェクトはとても簡単だと思った。2日で仕上げられると思った)
ネイティブがよく使う日常会話で絶対覚えるべき熟語・イディオム[レベル3]
ネイティブがお勧めするちょっと高度だけれど、使用頻度の高いおすすめイディオム
A Chip on One's Shoulder
「喧嘩腰である、イライラしている、怒りっぽい、不満を持っている」という意味です。昔、相手に対して不満があるときや喧嘩をしたい時に、自分の肩の上に木片(chip)を置いて「これを落としてみろ」と挑発して喧嘩をふっかけていたことから来ているイディオムで、肩の上にチップスの欠片が落ちているという意味ではありません。そして相手が実際に木片を落としたら、それが喧嘩の合図になっていたそうです。
例
Hey, what's wrong with you? You always look like you have a chip on your shoulder lately.(おい、どうしたってんだ。君はこのところいつも喧嘩腰に見えるぞ)
Bite Off More Than You Can Chew
「噛めないほどの量を口に詰め込む」「能力に見合わないことまで請け負う」という意味です。
例
He always bites off more than he can chew when he talks with his clients. (彼はいつも顧客と話す時は、彼の能力以上のことを引き受けてしまう)
A Sight for Sore Eyes
直訳すると「痛い目のための光景」。つまり、痛い目を癒してくれる「とても楽しい気分になれるような光景」という意味です。
おもしろいことに、全く逆の意味になって「目の毒だ」「不快な光景だ」という意味になることもあります。
例
These pretty girls are a sight for sore eyes.(この綺麗な女の子たちは目の保養だ)
The dress that you were wearing yesterday was a sight for sore eyes, don’t wear it again. (昨日君が着ていたドレスはひどかった。二度と着ないでくれ)
Blood, Sweat, and Tears
第二次世界大戦中にチャーチル元英国首相が行った演説(原典では‘blood,toil,tears and sweat’)から来ている言葉で、「血と汗と涙」「とてもきつい仕事」という意味です。
例
I put in my blood, sweat, and tears to achieve the goal.(私は目的を達成するために、血の滲むような努力をした)
You Can’t Take It With You
このイディオムの中の"It"は「お金」を意味しています。「死ぬ時にお金はいっしょに持っていけない」「生きている間に楽しめ」という意味です。
例
You can't take it with you. Enjoy it while you live.(お金はあの世まで持っていけないんだから、生きている間に楽しみなさい)
Everything But the Kitchen Sink
「台所の流し台以外はすべて」ということから、動かせるものは何でも→つまり「何でもかんでも」という意味です。
例えば、“The thieves stole everything but the kitchen sink!” と言ったら、「泥棒はすべてのものを持ち去った]という意味になります。
例
When we travel, my wife takes everything but the kitchen sink with her. 「旅行するとき、妻はなんでもかんでも持っていく。」
Over My Dead Body
いわゆる「私の目の黒いうちは」ってやつです。つまり「絶対に~させない」という意味です。
例
You'll marry my daughter over my dead body. (娘と結婚するなら私の死体を越えてゆけ)→(私の目の黒いうちは娘とは絶対に結婚させんぞ。)
Joined at the Hip
「腰のところでくっついている」ことから「(二人の人が)とても親しい仲であること」の意味です。
例
Amy and Michelle are the best friends. They’re joined at the hip. (エイミーとミシェルは親友です。彼女達はとても仲が良いです)
When Pigs Fly
直訳すれば「豚が空を飛ぶ時」つまり、ありえないことを言うときに用います。言い回しが面白いですよね。
例
娘: “I might wake up early tomorrow to clean my room.”(明日朝早く起きて部屋の掃除するから)
母: “When pigs fly”.(あーらどうかしら)
A Leopard Can’t Change His Spots
聖書から来ている表現で「ヒョウはヒョウ柄を変える事はできない」つまり、人間に喩えて、「人の本質は変わらない」と言う意味です。
例
妻: Would you like a cup of coffee?(コーヒー飲む?)
夫: I only like tea.(私はお茶しか飲まない)
妻: I know. but just try it. (わかっているわ。でも試してみたら?)
夫: I like tea. A leopard can’t change its spots.(私はお茶がいいんだ。人間そうそう変わらんよ)
Wear One's Heart on One's Sleeve
「気持ちを袖のところに付ける」つまり「気持ちを人にわかりやすく表現する」の意味です。この表現はシェークスピアの『オセロ』で初めて登場しています。
例
I can tell how she is feeling because she always wears her heart on her sleeve. (彼女はいつも感情を表に出すので、どう考えているかがすぐわかる)
Not Have the Stomach for
「~できるだけの胃袋がない」→「~する勇気がない」「~する気がない」の意味です。
例
I don't have the stomach for that topic. (私はそういう話題には興味がありません)
Bite Your Tongue!
「舌を噛め」つまり、「ここは言いたいことをぐっと堪えろ」という意味です。
例
I know how you feel. But, bite your tongue. He is your boss.(気持ちはわかるよ。でもぐっと堪えろ。彼は君の上司だ)
A Slap on the Wrist
「手首を叩く」ということから、とてもマイルドな叱責のことを意味します。
例
I often slap on the wrist of my children to show them what they ought not to do.(私は子供たちの手首を叩いて、してはいけないことを教えています)
An Arm and a Leg
「莫大な費用がかかる」の意味。お金を払えないので、自分の手や足を売らなくてはならないほど高額であることを意味します。
例
I got a new car. It cost an arm and a leg.(新車を買ったんだ。すごい値段だったよ)
Get a Lump in One's Throat
「喉に塊がある」→「胸がいっぱいになる」「泣きそうな気分になる」の意味です。
例
When I came back to my hometown for the first time in 10 years, I got a lump in my throat.(10年ぶりに故郷に帰ったら胸がいっぱいになった)
Gut Feeling
gutは内臓。つまり身体の内から湧き出るような感覚、「言葉では説明できないけれど、正しいと思うこと」「直感」の意味です。
例
I had a gut feeling that he had been lying. (私は何となく彼が嘘を言っているのだと思った)
Hit the ceiling
「天井を打つ」さまが転じて「カンカンに怒る」ことを意味します。
例
My mom will hit the roof when she finds out that I got an "F" in math. (僕が数学でFを取ったと知ったら母さんはカンカンに怒るだろうなぁ)
ここでは日常会話で使えるイディオムをたくさんご紹介しました。
例文を暗記すると、イディオムが覚えられやすくなります。
使うチャンスがあればそれに越したことはありませんが、チャンスがなくても、意味を理解しておくことは英語力の上達に大きく役立ちます。
海外で英語が勉強できるいくつかの方法
移住や留学を考えている方のために、海外で英語が勉強できる方法について簡単に触れておきます。憧れの気持ちを夢で終わらせずに実現させることは可能です。
大学留学
将来的に資格を取りキャリアを積みたいと考えている人向き。安全面などでカナダ、オーストラリアが人気です。
アメリカは学費が高い、イギリスは生活費が高くつくということで敬遠する人が多いようです。
都市部を好む人、郊外を好む人によっても目的地は違ってきます。
ワーホリ
ワーホリとは「ワーキングホリデー」のことで、日本と提携する国で長期滞在できるビザのことです。
勉強しながらアルバイトなどでお金も稼げて、(年齢制限もありますが)若い人にお勧めです。
グリーンカードを取得する
グリーンカードとは、アメリカ合衆国における外国人永住権、およびその証明書のことで、これを取得すれば米国に居住し就労することが可能となります。
グリーンカードを取得できる方法としては、次のようなものがあります。
・米国籍や永住権を持っている人と婚姻関係になる
・米国国務省が指定する特定の期間中に抽選があるので、そこに応募します。無作為に抽出されるため、可能性があります。
・お金ならいくらでもあるという人は、米国内の地域や企業に投資をする
・才能を生かして科学やスポーツなどの分野で世界的な活躍が見込めること。
地域のボランティアなどに参加
ボランティア活動が盛んなアメリカなどでは、学校などは常にボランティアを募集しているため、クラスで子供たちと触れ合ったり、長期休暇ではさまざまな団体が主催するキャンプ(野営のキャンプではなく、〇〇教室のようなもの)にボランティアで指導員として参加してみるのもありです。
いかがだったでしょうか?
基本語彙、基本文法、基本フレーズに加えて、これらのような表現を混ぜて使っていければ、英語表現がさらに豊かになるでしょう。
ポイントはただ覚えておくだけじゃなくて、実際に使ってみることです。ぜひお試しください!!