こんにちは。
現役英会話講師の伊南拓哉（いなみたくや）
です。
先日、私のスクールの生徒さんからの質問をシェアします。
日本語では丁寧語、敬語をしっかりと使う習慣がありますが、
英語には丁寧語、敬語はあるのでしょうか？
今日は、英語の丁寧語や敬語、人との上下関係について解説していきます。
アメリカでは上下関係はないの？
よく英語、特にアメリカ英語はフランクで上下関係がない、
と言う話を私が英語を中学、高校で学んだ時に耳にしました。
でも実際にアメリカで学校に通ったり、
仕事をするなどして様々な人間関係を経験すると必ずしも常にフランクさを通しても良いという事ではないことを学びました。
特に大学の教授や職場の上司、そしてお客様と会話をする際には尊敬語を用います。
といっても決して難しいものではありません。ちょっとした文法を使えば、
もう立派な敬語の完成です。
機内での英語
例えば
フライトの最初によくキャプテンや客室のチーフパーサーが機内アナウンスで「Welcome aboard!」と言います。
日本語に訳すと「ご搭乗ありがとうございます。」
という意味になります。
出発前に機内にてビジネスクラスにご搭乗されるお客様にはスパークリングワイン、ビール、そしてオレンジジュースなどのウェルカムドリンクのサービスがあります。
さてここでとっさの一言の質問です！
ご搭乗され座席に着席されましたビジネスクラスのお客様に
「お客様、お飲み物はいかがでしょうか？」
とはどう言うでしょうか？
答え：「Would you like something to drink?」
お客様に対しては
Do you want～?
とは聞かないんですね。意味は同じなのですが、"Would you like 〜？"（〜はいかがですか？）という表現はより丁寧で頻繁に使われます。
例えば、機内にご搭乗され、ウィンタージャケットを脱ごうとしているお客様に対して、
ジャケットお預かりしてもよろしいでしょうか？
とはどういう風に言うでしょうか。
正解は「May I take your jacket?」
シンプルにこの一言だけで、とても感じのいい響きになります。
在日歴が長いアメリカ人やカナダ人の友達は日本語でいう敬語と同じ感覚の敬語は英語にはないが、
相手を敬うという意味での表現の方法はあると言っていました。
私もそれには同感です。
英語には丁寧語もあります
といっても決して難しい話ではございませんのでご安心を。
皆さん誰もが耳にした事がある魔法の丁寧語言葉。
それはPLEASEそしてTHANK YOUです。
よく機内サービスの最中にお客様にお飲み物などのリクエストを受ける際に英語圏の方でも「Coke!」とか「Orange Juice!!」など単語だけで注文してくる方がいらっしゃるのですが、
これは決して丁寧ではございません。
アメリカ人が「Coke, what?」と聞き返していたのを思い出します。
次回皆様が国際線でお食事やお飲み物をご注文される際は、
「Coke, please!」「Orange juice, please!」
などとpleaseを付け加えるだけでだいぶフライトアテンダント（相手）の対応が変わる事間違いなしです。
そして何か相手にしてもらった際には必ずThank youを付け加えましょう。
これなかなか国籍に関わらず出来ない方が多いです。
さらに、pleaseだけではなく、"Could I have a coke, please?"（コーラ１ついただけますか？）や、"Could you please get me some water?"（水を持ってきていてきただけないでしょうか？）
という表現も丁寧であり、一般的でもあります。
呼びかける際や、セリフの最後に男性に対しては"〜, sir（サー）?"や、"〜, ma'am（マアム）?"
をつけるだけでも丁寧さを表現することができ、海外旅行に行った際はそれらを耳にすることも多いでしょう。目上の方に対しては、この表現を頻繁に使っても不自然では無いくらい多用します。
とってもシンプルな表現で相手に敬意を表したり、丁寧な表現にしたりする事が英語では可能です。
日本語の感覚でいう敬語とは文化も違う為、まったく同じとは私は思っておりません。
でも相手を尊敬する気持ち、そして丁寧な表現で相手に心地よい気持ちでいてもらおうという思いは
言語を超えて同じだと思います。
英会話の勉強を始めよう、また英会話を引き続きブラッシュアップしようと
思っていらっしゃる方も是非、難しく捉えすぎず、気軽に取り組んでいきましょう！