皆さん、こんにちは!
現役英会話講師の伊南拓哉(いなみたくや)です。
日本でも初対面の人に聞かれると嫌気がさす質問や、失礼と思われる質問があると思います。
アメリカにおいても、日本と違って聞いても問題ない質問や、逆に日本では大丈夫なのに失礼とされる質問もあるので、第一印象を悪くさせないためにも覚えておいておくと役立つかもしれません。
今回は、英語で話す時に避けるべきプライベートな質問をご紹介していきたいと思います。
人種について
“What are you?”
直訳すると「あなたは何?」となるのですが、意訳すると「あなたはどこの人?」となります。
これは個人的にも一番聞かれる質問なのですがあなたは何?と聞かれても「いや、人間ですけど…」と答えたくなります。
人の境遇や背景が気になるのは悪いことではありませんが、気になった場合は聞き方を変えるといいでしょう。
例えば,
“Where did you grow up?” 「どこで育ったの?」
とかなら大丈夫ですが、
“Where are you from?” 「どこから来たの?」
という表現は避けたほうが良い場合があります。
これを聞かれたことがあるのですが、日本から来たばかりの時は日本から来たと言えたのですが、アメリカに5年以上住んだ後だと、答えるのに戸惑ってしまいます。
人によっては親が外国人で、アメリカ生まれのアメリカ育ちの場合も多いので、そういった質問は避けましょう。優しい人はアメリカ生まれの場合でも質問の意図を察して、親は「~人だよ」と答えてくれますが、あまりいい質問ではありません。
年齢について
“How old are you?”
日本でもいきなり年齢を聞くのは良くないとされていますよね。アメリカなどは日本ほどではないのですが、会ってすぐに聞くのは好ましくありません。年齢については、会話の流れの中で尋ねられるタイミングを伺いましょう。例えば、
“I just graduated college.” 「大学卒業したばかりです」
“Oh really? How old are you?” 「そうなの?今何歳?」
というのは自然な流れで大丈夫です。
会ってから間もないのに、名前の次に年齢を聞くのはやめましょう。
体形について
“Are you pregnant?”
「今妊娠してる?」という質問です。これは女性に対してしか言う事はないのですが、肥満によるものだった場合もあるのでやめましょう。
見た目が妊娠しているようでも、よっぽど明らかでない限り聞いてはいけません。
勘違いだった場合は大変失礼な発言になってしまいます・・・。
明らかだったとしても万が一のことがあるので、基本的には避けたほうがいいですね。
職業・収入について
"What's your job?"は直訳で「あなたの仕事は何ですか?」ですが、
初対面などでは直接的すぎるので失礼です。
代わりに、
"What do you do for living?"
と尋ねた方が、より一般的で自然です。
それに加えて、職業を聞いた後の、
“Is that your real job?”
「それがあなたの本職?」という質問も失礼に当たります。
仕事のことに関して聞くのは悪くはないのですが、さらに立ち入るように聞き直すのも良くありません。
そして人によっては無職、または休職中だったり、自分の従事している職種を気にしている方もいたりするので気をつけなければいけません。
“How much money do you make?”
「どれぐらい稼いでるの?」という質問です。
言うまでもないことかもしれませんが、そこまで親しくもない人に収入について聞くのは非常識です。初対面で、よっぽど相手が自分の職業についてフランクに話しているのでない限り、たずねるのは避けましょう。
なんでそんなこと知りたいのか、と思われてしまいますし、金目当ての人なのかと思われるかもしれません。いくら大金を稼いでいたとしても、聞かれていい気はしないのでやめておきましょう。
宗教・政治について
“Are you religious?”
これは意訳すると「あなたは宗教的な人?」となります。
宗教の話は極力触れないようにしましょう。
そういう話題になっているのであればいいのですが、自分からどこの宗教?と聞くのはやめましょう。
“What’s your political party?”
「あなたの政党は?」などいった政治に関する質問もタブーです。
もちろん"Who did you vote for?"「あなたは誰に投票した?」のような質問も避けるべきです。
知り合いだからと言って政治的思想が同じというわけでもありませんし、触れないでおいた方が無難です。しかしその国の政治はどういうものなのか、などの一般論を聞くのは大丈夫です。
まとめ
どうでしたか?
常識的に日本でも聞いたら失礼な質問などもあったのではないのでしょうか?
いくら日本人よりフレンドリーだったとしても、それぞれのプライベートはとても尊重しているので、親しい日本人相手に聞くようなノリで個人情報を詮索するのはやめましょう。
親しい友人になれば、相手ともっと知り合う為にプライベートな質問をしても良いと思います。
しかし初対面の人には、好印象を残すためにも、これらのような質問に対して意識的に慎重にならなければいけません。