お疲れ様です。
現役英会話講師の伊南拓哉（いなみたくや）です。
英会話が上達する方法については、いろんな人が様々な方法を挙げていますが、突き詰めるといくつかに絞られてきます。
たくさんの方法の中から、やはりこれだけは大事という方法を三つ挙げて、それぞれのメリットをご紹介していきたいと思います。
①多聴
「多聴」つまりたくさん英語を聴くということです。
当たり前のことですが、耳と口はつながっています。耳で聞いたことが口から出ます。
ある物まねの上手な芸人さんが、物まねを褒められて「私って耳はいいんですよ」と言っていました。
日本語の上手なアメリカ出身者も「私って頭は悪いんですけど耳はいいんですよ」とほぼ同じことを言っていました。
これは小さい子供が言葉を覚える過程と同じです。小さい頃に聴いた音はほぼ生涯持ち続けます。
よく聞き流しをする英語の勉強法が紹介されていますが、聞き流しをしたからと言って突然英会話が上達するわけではありません。
聞き流しをすることで、英語の音に慣れて潜在的な部分で英語を習得しやすい状態にするということです。
英語の音が脳にある状態で英会話を勉強すれば、格段に上達は早くなります。
そして綺麗な発音となって口から出てきます。本気で英会話の力を付けたい人は、朝から寝るまで英語のシャワーを浴びましょう。それが難しければ、作業用BGMとして英語を流しましょう。
【方法】
■洋楽を聴く
耳に慣れると言う点では聞き流しもOKです。
■スマホやゲームの設定を英語にする
これは「聴く」のとは違いますが、英語に慣れると言う点ではおすすめです。
■英語のニュースを聴く
通勤時間などを利用してわからない部分があっても聴く習慣を身につけるとよいでしょう。
②音読
英会話上達のためにはとにかく話す、英語を口にすることが必要です。数多くの難しい英語をいくら覚えても、訓練無しでは、いざ話そうとした時に口が回りません。英語を使う機会がごくごくわずかのこの日本では特に、です。そして音読に慣れてくると、英語を口にすることに抵抗が少なくなってきます。
【方法】
■映画のスクリプトを手に入れ、役になりきる
教科書の音読では楽しさがあまり感じられない場合などにおすすめです。好きな映画の好きなキャラクターのセリフを役になりきって音読してみましょう。少し感情移入して意識的にイントネーションをつけて口にするのがコツです。実際の映画のお手本を観ながらできると尚良いですね。
■アプリを利用する
ネイティブの後について音読すると、点数を出してくれるようなアプリもあります。ゲーム感覚で英語の音読練習ができる方法です。
■独り言で、行動をひとつひとつ英語にしてみる
例えば、
「コーヒーを飲もう」「トイレに行きたい」「お腹すいたなぁ」「今日は寒いなぁ」
これらを意識して英語でひとつひとつ言ってみましょう。シンプル、カンタンなセリフで大丈夫です。逆にそれが英語で言えないということは、まだ訓練が足りない、という証拠です。
慣れてきたら、少しずつ複雑な表現にも挑戦してみるとよいでしょう。とにかく「口に出す」ことが大切です。
③暗唱
1日5文、いえ3文、いやいや最初は1文でもいいので、できれば構文のようなものを暗唱しましょう。これをしておくと、単語を入れ替えるだけで言いたいことを伝えることができます。これをするかしないかで、会話のスムーズさ、上達速度が段違いです。
【方法】
■消去法
そこそこの文章量のある英文を使います。
1．ノートにまず鉛筆で全文を書きます。
2．その文、または文章を音読します。
3．次にその文にランダムに消しゴムで線を入れていきます。
4．少し消えて見えづらくなくなった文を音読します。
5．さらに消しゴムで線を入れて、見えない部分を増やしていきます。
6．どんどんと見えなくなる文を音読します。
この動作をすべての文が消えるまで繰り返します。すべての文が消えている頃には暗唱が完了しているはずです。
黒板やホワイトボードがあれば、それを利用してみてください。この方法は長文を暗唱する場合にも使えます。
■洋楽を覚えいっしょに口ずさむ
YouTubeに行き、「〇〇〇〇（←曲名）Lyric」で検索して出てきた動画を視聴します。
歌は英文を覚えるのにとても良い方法です。リズムに合わせて、自分の好きな曲を好きなフレーズごと覚えていけるので、気づいた頃には意外にも多くの単語や表現を覚えることができます。そして日常生活や英語学習を続けていく中で、「あ、これあの曲の歌詞のやつだ」と気付く時が必ずあるでしょう。
いかがだったでしょうか？
人間が何かを習得する時には、脳のいろんな部分を使った方法が効率がよいとされています。
目で見る、耳で聞く、手を使って書いてみる、歌に合わせた動作をする、これを同時に行うことで効率が一気に高まります。
ただ単にノートに英語を書くだけでは効率が悪いですし、何より退屈です。
上でご紹介した方法をぜひ試してみてください！