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英文法

【英文法】英会話に絶対必要!現在完了、過去完了、未来完了って何?【完了形】

更新日:

英会話を学習している人は多いと思いますが、文法をしっかり理解しているかいないかでは、

使える英語のレベルに大きな差が出てきます。本格的に、またビジネスで使えるレベルで英語を

話せるようになりたい人は、文法を正しく理解し、それを会話に活かせるようにしたいものです。

 

英語の文法学習の多くを占めるのは時制です。

 

最も基本的な現在形・過去形・未来形は比較的簡単にマスターして会話に活かすことが出来ますが、

その次に来る「完了形」という壁に突き当たる人は多いのではないでしょうか?

 

さらに完了形にも現在完了過去完了未来完了といった種類があり、

頭の中でごっちゃになるだけでなく、そもそもの概念がなかなか理解できない

という声をよく聞きます。

この記事では、そのようなちょっと複雑な完了形を丁寧に解説!

さらに、日常会話の中で使うことがありそうな例文を示して、会話の学習につなげて

いけるようにまとめてみました。

そもそも完了形とは?

現在完了形は、中学英語の後半に登場する文法項目。

普通の文の動詞の前に”have”をつけ、動詞を過去分詞形にして作る、あの文型を覚えている人も

多いのではないでしょうか?

主語  have + 動詞の過去分詞形

完了形は「出来事が完了した」ということを伝えるための文型だと考える人が多いですが、

それは完了形の用法のほんの一つにすぎません

 

完了形の本当の使い方を理解するには、完了形は「過去の出来事が現在に与える影響」を

述べたものであると考えると良いでしょう。

つまり、ただ単に過去形のように「~した」というだけでなく、

「~した(だから今○○である)」というニュアンスがあるのが、完了形です。

もっと端的に言えば、完了形はあくまで「現在」の話をするための用法なのです。

このことを頭に入れて、完了形の主な用法を見ていきましょう。

最もよく使われるのは以下の3つです。

 

出来事の完了「~し終えた、~したところだ」

完了形の名前が示す通り、「出来事が完了した」ということを表す用法です。

過去形とは違い、あくまで「今現在」に焦点が当たっていることを忘れずに。

つまり、「~し終えた(から今暇だよ)」というニュアンスがあるのです。

(例)I have finished my homework already. (もう宿題は終わらせたよ)
(例)I have just received a letter from my aunt.(ちょうど叔母から手紙を受け取った所だ)

 

経験「~したことがある」

第二の用法は、何かをした経験があるということを示すもの。

実はこれも、上記の完了用法とそんなに変わりません。

なぜなら、「過去に~したことがある(だから現在~した経験を持っている)」

という風に考えることが出来るからです。

(例)I have read that book. (その本、読んだことある)
(例)I have been to Canada twice. (私は2度カナダに行ったことがあります)

この継続の用法は、「場所に行ったことがある」ということを伝える際によく使われます。

もちろん、否定形にして「~したことがない」と言うのも良くあります。

(例)I have never had Mexican food before. (メキシコ料理を食べたことは一度もありません)

 

★過去形との違い

完了形を学ぶ人のほとんどは「過去形との違いは何?」という疑問に突き当たります。そこで、

過去形→過去の行為そのもの
完了形→過去の行為の結果

と考えるととても便利で分かりやすいです。

言い換えると過去形の焦点はあくまで「過去」であり、完了形は「現在」にあるということです。

(例)過去形:I met Mr. Brown. (私はブラウン氏に会いました)

↑過去に「会った」と言う事実のみを伝えています。

(例)完了形:I have met Mr. Brown.
(私はブラウン氏に会ったことがあります/私はもうブラウン氏に会いました)

↑過去に会ったために、現在「ブラウン氏を知っている」、「もうブラウン氏に会う必要はない」

という状態にあることを示しています。

 

継続「ずっと~し続けている」

第三の用法は、ある出来事が過去から現在にかけてずっと続いている、〜し続けている

ということを表すための動作を表す継続用法です。この時文型は以下のような形になります。

主語 + have + been (beの過去分詞系) + 動詞ing

つまり、完了形と進行形を合体したような形ですね。

あれ、「完了」とは正反対じゃないか…?と思った人も多いのではないでしょうか。

確かに、少し混乱しがちな部分ですよね。

しかし「過去の出来事が現在に与える影響」ということを忘れないでいれば、少し理解が簡単に

なるのではないでしょうか。

つまり、「過去の行為が続いた結果、今の自分もその行為を続けている」

という感じです。

(例)I have been practicing piano for 3 years. (私は3年間ピアノを習っています)

 

★進行形との違い

ここで疑問になるのは「進行形とは何が違うんだ?」ということですよね。

進行形は「今のみ」に注目しています。まさに「今」~している、ということを表現する

ためのもので、過去にその行為をしていたかどうかは関係ありません。

一方で完了形は「過去から今まで」の期間に注目。

その行為が「継続」していることにアクセントがあたっています。

「もうずっと~している」といったところです。

(例)

進行形:I am working for ABC company. (私は(今)ABC社で働いている)
↑この場合、働き始めが昨日だろうと30年前だろうと関係ありません。
伝えたいのは「今」働いているということだけ。

完了形:I have been working for ABC company for 15 years. (もう15年もABC社に勤めている)
↑しかしこの場合は、「いつから」「どのくらい」ということがとても重要になります。

「働き始めてから今までの期間全体」に焦点が当たっているからです。

いわゆる「現在完了進行形」となります。

 

現在完了形の継続用法ということで、動詞のing形の無い形も存在します。

この表現は前述の動作の継続を表すのではなく、状態の継続を表す時に使われます。

例文をチェックしてみてください。

(例)I have lived in Tokyo since 2012.(私は2012年から東京に住み続けています)
(例)She has worked here for 5 years.(彼女はここで5年間働き続けています)

 

完了形と一緒に用いられることが多い単語

このように、完了形は結構特殊な文型であることが分かったと思います。

完了形の使われるシチュエーションは限られており、ネイティブスピーカーはどういう状況で

完了形を使うのか理解できれば、問題なく完了形を会話に取り入れることが出来るのです。

 

ここも重要なポイントとなるので、ぜひ、覚えていってください!!

ユニークな文型である完了形には、一緒にセットとなって使われる単語がいくつかあります。

これらの単語を使いたい場合、ほとんどの場合文章は完了形で作ることになります。

ですので、これらのキーワードを暗記しておくと非常〜に便利です。

 

Already (もう、すでに)

完了用法と一緒に用いられることがとても多いです。

「もう」「すでに」行為が終わってしまった、という意味合いを出せます。

(例)I have already booked a hotel. (もうホテルの予約を取ってしまいました)

 

Yet (まだ)

完了用法、もしくは継続用法の否定形と用いられます。「まだ行為が完了していない」、

まだ(そのような経験をしたことが)ない」という意味の文を作れます。

(例)I haven’t seen your new project yet. (まだあなたの新しいプロジェクトを見ていません)

 

Just (ちょうど今)

これも完了用法と用いられます。行為を「ちょうど今」終えた、ということを表現するときに便利です。

Justはhaveと過去分詞の間に入れて使います。

ちょっと慣れないかもしれないので最初の頃は特に気をつけましょう。

(例)I have just come back from running. (今ちょうどジョギングを終えて帰ってきたところです)

 

Since (~以降、~依頼、~の時から)

継続用法の際に使われる頻度が高い単語です。

その行為がいつから、いつ以来続いているのかを表現するのに使います。

Since last year(昨年から)のようにいうこともできれば、以下の例文のようにsince + 文(主語と動詞)

表現することもできます。

(例)I have been wanting to go to Greece since I was 15 years old.
(15歳の時からずっとギリシャに行ってみたいと思っていたんです)

 

Lately(最近)

継続用法と一緒に使えば「最近~し続けている」といった表現が可能です。

気をつけたいのはrecentlyとの使い分け。Recentlyは「最近~を(一回)した」というように、

行為の継続を表すことはできません

一方でlatelyは継続している場合にのみに使うことができ、「一回~をした」と言いたい時には

使えません。

(例)I have been writing poems lately. (最近詩を書いているんです)
(例)I wrote a poem recently. (最近詩を書きました)

 

現在完了

さて、完了形とはどのようなものなのか、少し頭の中で整理できたでしょうか。

ここからは完了形の3つの時制について紹介します。

 

まずは現在完了形です。

1. もっとも一般的な完了形の形

現在完了形は、完了形の最も一般的な形。最も使われる頻度が高く、理解もしやすいため、

上記の例文は全て現在完了形で示してあります。

2. 視点は「今、現在」→ 今、その行為が終わっている/続いている

上記で説明した通り、現在完了形の焦点は「現在」にあり、「今現在」においてある行為が

終了した状態、あるいは継続した状態を表現します。

(例)I have just finished working.(ちょうど今仕事を終えたところだよ)

 

過去完了

視点は「過去」→過去においてその行為がすでに終わっていた

過去完了形になるとこの視点が「過去」に移動します。

つまり、「過去のある時点」において行為が既に終了していた、という意味です。

過去完了形を作るためには、haveを過去形のhadにします。

(例)I had finished working two weeks ago. (2週間前にもうすでに仕事を終えたよ)

 

未来完了

1.  視点は「未来」→未来においてその行為が「終わっている」だろう

仕組みが分かってきたでしょうか?未来完了の場合は、視点が「未来」に移動します。

ある行為が、未来の時点で終わっているだろう、というニュアンスを出すために使います。

未来完了形を作るには、主語とhaveの間に”will”を入れます。

(例)I will have finished working tomorrow. (明日には仕事を終えているだろう)

2. 仮定の意味を含むことが多い

未来の話をするので当たり前かもしれませんが、未来完了形は仮定の意味を含むことが多いです。

これが現在完了や過去完了とは大きく異なる点ですね。

 

完了形が使えるシチュエーションまとめ

ここからは、日常の英会話の中で完了形を使うことが多いシチュエーションを紹介します。

こういったトピックが出てきたときには意識的に完了形を使うようにすれば、

英会話レベルがぐんと上がりますよ。

 

“just”, “already”, “since”, “yet” といった単語を使いたい時

上記の通り、”just”, “already”, “since”, “yet” といった言葉は完了形と使われることが多いです。

逆にいえば、これらの言葉を使いたい時は、完了形で文を作ることが非常に多いです。

(例)I have just started taking this medicine. (この薬をちょうど今飲み始めたばかりです)

(例)I have already seen this movie. (もうこの映画は見ました)

(例)This store has been here since 1960. (この店は1960年からずっと同じ場所でやっています)

(例)I have not had breakfast yet. (まだ朝ご飯を食べていません)

 

過去から現在まで続く出来事について話したい時

何らかの出来事が、過去から現在まで長いこと続いているということを話す機会は

意外と多いかと思います。

そういう場合、意識的に完了形を使いましょう。過去から今までの「継続」に焦点を当てる場合は、

進行形よりも完了形の方がずっとレベルが高い英語になります。

"For"(〜間)がキーワードになりやすいですね。

(例)I have been doing karate for 40 years. (私はもう40年間空手をやっています)

(例)My mom has been in hospital for 4 months. (私の母親は4か月間入院しています)

 

どこかに行ったことがあるということを伝えたい時

どこかに行ったことがある、ということを話す機会がとても多いでしょう。

そういう時は過去形ではなく、完了形を使って英会話レベルを上げましょう。

have been to (場所)= (場所)に行ったことがある

重要なイディオムです。

経験用法で「〜に行ったことがある」と言いたい場合、"go"の過去分詞形、"gone"は使いません!

代わりにこの表現を使います。

 

(例)I have been to Kyoto only once in my life. (京都には一度しか言ったことがありません)

(例)She has been to Japan many times for work. (彼女は仕事の関係で何度も日本に来たことがあります。

もちろん「行ったことがない」という時も完了形で。

(例)I have never been to New York. (ニューヨークに行ったことはありません)

 

何かをやったことがあるということを伝えたい時

同じように、何かを経験したことがあるということを伝えたい時は、自動的に完了形

という思考回路を作っておきましょう。

(例)I have published a book once. (私は一度本を出版したことがあります)

(例)He has met my mother many times. (彼は私の母親に何度もあったことがあります)

同じくこちらも、否定形を使って経験の不在を伝えます。

(例)I have never tried turkey before. (今まで一度も七面鳥を食べたことがありません)

 

まとめ

さて、この記事を読んで複雑な完了形について、少しは頭の中で整理できたでしょうか?

 

一度仕組みが分かってしまえば、それほど難しくはありません。

まだ曖昧、難しい、と感じるのであれば、もう少し完了形の文に触れてみてください。

会話の中で完了形を使えるようになれば、英語のレベルがぐんと上がり、ネイティヴスピーカーにも

「英語上手だね」と驚かれるようになると思います。

そのためには、会話の中で完了形が使われることの多いシチュエーションを理解し、

例文をいくつか暗記してしまうことをオススメします。

そうすれば単語を少し変えるだけで似たような完了形の文章が簡単に作れるようになりますよ。

そしてもちろん、実際の会話の練習を繰り返すこと。実践なしには英会話は上達しません!

完了形についてわからないことがあったら、いつでもこのページに戻ってきて復習しましょう!

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