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海外生活

日本人は勘違いしてない?アメリカ、海外諸国の合法化大麻(マリファナ)事情2018、英語表現も!

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日本で大麻と言うと「とても危険な薬物」といったイメージが根強く、大麻を所有したり使用したりすれば非常に厳しい処罰を受けます。麻薬の中の一つとされおり、そういった認識を持つ方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、世界全体を見ると大麻に対してこれだけ厳しい姿勢を取っている国は少なく、むしろ海外で近年は大麻合法化の動きが進んでいます先進国であるカナダが国単位で大麻を解禁したのは記憶に新しいですね。

大麻合法化運動の先駆けとなったアメリカでは現在30の州で医療用、もしくは娯楽用の大麻使用が合法となっており、その他の州でも非犯罪化が進んでいます。大麻の使用は完全にメインストリーム化しており、アメリカ人の大部分が何らかの形で大麻を摂取したことがあるというのが現実です。

大麻=危険という認識が揺らいでいる中、日本人でも大麻に興味を持つ人は増えているのではないでしょうか。日本が大麻解禁に動くのはまだまだ時間がかかりそうなので、アメリカに行ったときにちょっと試してみたいという声も・・・。しかしいくら海外の合法化地域にいても、日本人が吸うべきではありません!日本の法律が国外対象になる可能性があるためです。

この記事ではアメリカの大麻事情をまとめて紹介します。大麻について知っておきたい情報、体に及ぼす影響、メリット・デメリット、さらに関連した英単語をまとめましたので、ご一読ください!
(※この記事は日本国内外での大麻の使用、所持、販売等を推奨する記事ではありません。これらの行為は違法であり、処罰の対象になる可能性があります。)

大麻の基本情報

そもそも大麻って何?人はなぜ大麻を吸うの?どんな効能があるの?危険じゃないの?どうして大麻は注目されているの?

そんな質問に答えるために、大麻の基本情報をまとめました。

大麻とは?

大麻草はアサ科の植物で、その花や葉を乾燥させたり、樹脂化したりしたものを吸引します。大麻草にはTHCと呼ばれる向精神作用のある化学物質が含まれており、これが脳内で作用すると多幸感をもたらすことは、太古の昔から知られていました。

ちなみに、大麻草自体は日本にも自生しており、日本では食用種子や繊維として古くから用いられていましたが、吸引の習慣はなかったようです。

大麻の作用

上記のように、大麻の「有効成分」はTHCと呼ばれるもので、これが人体に様々な影響をもたらします。

■医療用

大麻は昔から薬としても用いられてきました。大麻にはTHC以外にも、精神作用のないCBDと呼ばれる化学物質が含まれており、これにも様々な効果があるのです。特に近年は大麻の効用の研究が進み、てんかんの発作を抑えたり、慢性的な痛みを和らげたりするのに効果があることが知られています。他にも食欲を増進させる作用や、緑内障の改善にも役立つことが報告されています。

他にもHIVの治療に効果があったり、多発性硬化症の進行を遅らせたりするという研究結果もあり、様々な病気の治療や症状の緩和に効果があることが期待されています。また、THCの酩酊作用は不安障害やうつの症状にも効果があります。

■娯楽用

大麻に含まれるTHCは多幸感をもたらし、気分をリラックスさせる効果があるので、娯楽用にも人気があります。不安を忘れ、社交性が増すので、パーティーなどで大人気。また、聴覚や視覚が研ぎ澄まされるので物事がいつもと違って見えるようになります。

大麻の主な作用は、陶酔状態に陥ること。アルコールと似たような感覚です。気分をやわらげ、ふわふわと酔ったような状態になることが気持ちよいと感じる人が多いのです。

大麻って危険じゃないの?

これまでに「大麻=危険」と考えられてきたのは、①依存性が強い②幻覚作用があり精神を崩壊させる③大麻から初めて、よりハードな麻薬に手を出してしまう、の3つが主な理由でした。

依存性に関しては、現在ほとんどの科学的研究が「大麻にはほとんど身体的依存性がない」ことを裏付けています。タバコに含まれるニコチンよりも依存性が弱いというのは、科学的な事実です。

しかしやはりこれには個人差がありますし、さらに精神的依存性はかなり強くなる可能性があるのも事実です。

②に関して、大麻はLSDなどと違って幻覚剤ではないので、幻覚作用は弱いです。しかし感覚が過敏になったり、何もしたくないといった状態になるのは事実。つまり、大麻を摂取した状態で勤勉で真面目な社会生活を送るのは、難しいということです。これは社会にとって有害極まりないこと。大麻はあくまでたまに使用する娯楽用であって、毎日常に摂取するものではないことを理解する必要があります。

そして③に関しては、大麻が違法化されていると、大麻だけでなくその他様々な薬物を扱う犯罪組織から大麻を買うことが一般化するので、進められるままに他の麻薬に手を出してしまう人が出てくるのも事実です。逆に大麻を合法化して、大麻だけを正規の店で販売するようにすることで、このデメリットを改善することが出来ます。

また、大麻はアルコールと同じ。脳が発達段階にある子どもや、妊婦が摂取することは悪影響を及ぼします。

北米における大麻事情

大麻の研究や合法化の流れに先進的な北米。そんなアメリカとカナダの大麻事情をまとめました。

アメリカにおける大麻の歴史

19世紀後半から20世紀前半に、ヨーロッパからアメリカに大麻を吸う習慣が持ち込まれました。作家などの知識人や、ニューオーリンズのジャズ音楽家である黒人層が主な使用者だったと言われています。しかし1934年に、連邦法によって大麻は違法となります。

戦時中、そして1950年代にアメリカ国内での大麻使用は減少しますが、1960年代、ベビーブーマーたちが「ヒッピー運動」に傾倒していく中で、大麻の使用は若年層の間で大きく拡大します。ヒッピーにとって、ベトナム戦争や冷戦で汚れた現実を忘れ、愛と平和だけのシンプルな世界を創造するためには、マリファナの使用は欠かせないものだったのです。

1970年代に入ると、政府が保守化し、大麻の規制はさらに厳しいものとなりますが、もうすでに「アメリカの若者で大麻を吸ったことのない人はいない」と言っても過言ではないほどにその使用は拡大していたのです。

大麻合法化の潮流

そもそも、なぜ今まで長いこと違法とされてきた大麻が、近年になって合法化されているのでしょうか?

第一に、大麻の効用についての研究が進み、医療用に活用できること、そして人々が思うよりも害が少ないことが分かったからです。そして第二に、むしろ合法化して政府が供給を管理するようにしてしまった方が、密輸や麻薬ギャング関連の犯罪を減らせるし、さらに課税して国家の新たな収入源としても期待できるからです。

アメリカにおける大麻合法化の流れは、1996年に、22の州が医療用を目的とした大麻の使用を制限的に合法としたことに遡ります。これをきっかけにさらに大麻に関する研究が進み、長年考えられてきたように「大麻は悪魔のドラッグ」といった認識が覆されるようになりました。

そして2012年、住民投票で賛成多数の票を獲得し、コロラド州は初の嗜好用大麻が合法である州となりました。ワシントン州やオレゴン州がこれに続き、さらに多くの州が大麻合法化に向けて動き出したのです。

アメリカにおいて大麻が合法な州は?

現在アメリカでは、30の州が医療用大麻を、9つの州が嗜好用大麻を合法化しています。その9つの州とはコロラド州、ワシントン州、オレゴン州、メイン州、ヴァーモント州、マサチューセッツ州、アラスカ州、ネヴァダ州、そしてカリフォルニア州です(カリフォルニアは2018年4月に解禁)。

今でも違法となっているのは中西部や南部の保守的な州が多いです。

カナダが全国で嗜好用大麻を合法化!

2018年10月17日、カナダが先進国の中では初めて、全国的に嗜好用大麻を合法化しました(ウルグアイは数年前から国単位で大麻を解禁しています)。

今まで100年以上、大麻が違法とされてきたカナダ。現在の首相であるトルドー首相は、2015年の選挙の際に「犯罪組織への資金源断絶、そして非合法でありながら蔓延していた大麻の生産、流通、消費を政府の管理下に置く」ことを目的に、大麻合法化を公約の一つとして掲げていました。今年になってそれが実現したのです。

これからどうなる?

2017年の統計によると、アメリカでは国民の64%が大麻合法化に賛成しています。若年層だけを見ると、その数値はさらに高いものになっています。ニューヨーク州も大麻合法化の準備をしており、合法大麻がアメリカ全国に広がるのは時間の問題と言えるでしょう。

さらに、大麻先進州であるコロラド州では、大麻が巨額の利益を生み出すビジネスとなっており、大麻の経済的利益に注目した資本家やベンチャー起業者が大麻合法化をサポートするようになっています。

大麻解禁の流れは世界中に広がっていますが、日本やアジア諸国の多くはかなりこの問題に関しては保守的です。そのため、日本で大麻合法化されるまでにはまだ100年以上かかるだろうという専門家もいます。

大麻使用の注意点・デメリットとは?

大麻は近年こそ合法化の波が進んでいますが、長いこと違法とされてきたのには理由があります。それは、やはりデメリットもあるということ。この点はしっかりと理解しておきましょう

また「タバコ・アルコールほど体に悪くない」「合法である」とは言っても、大麻を吸う際にも注意すべきことや、やってはいけないことはもちろんあります。これを知らないと、重大な法律違反をしてしまうだけでなく、自分や身の回りの人の身を危険にさらしてしまうかもしれません。

やってはいけないこと

■年齢制限

脳が成長段階にある子どもが大麻を吸うと、脳にダメージが及ぶことがあります。これはアルコールと一緒ですね。そのため、大麻が合法化されている州でも、21歳未満は使用・保持が禁止されています。

この点はかなり厳しく徹底されており、21歳未満はもちろん、それ以上でも年齢を証明できるものがなければ、購入することは絶対にできません。

■運転は絶対にダメ!

これもアルコールと同じ。大麻には酩酊の作用があり、リラックスできる一方で判断能力はかなり鈍ります。そのため、ハイな状態で運転することは絶対にいけません。これは危険なだけでなく、重大な法律違反でもあります。

■州外、海外持ち出しは絶対にダメ!

大麻を国境、または州境をまたいで持ち出すことは、禁止されています。これは、合法の国から違法の国(例えば日本)に持ち出すことはもちろん、例えば合法であるワシントン州から、同じく合法のカナダに持っていく際でも適用されます。

これは、大麻を違法としてとらえている地域が多いことも理由ですが、大麻と犯罪組織の結びつきを防止するためでもあります。

大麻の大量使用がもたらす影響

大麻を摂取すると思考や判断能力が鈍り、真面目な勉強や仕事をすることがかなり難しくなります。リラックスするにはいいのですが、けじめのある日常生活を送るには不向きです。

また、大麻を長期的に使用することが、身体にどのような影響を及ぼすのかはまだ研究で完全に明らかになってはいません。その点リスクがあるのは事実です。一説には「人体に有害である」と主張する団体もいます。

そしてお金がかかることも忘れないで。特に合法大麻は課税されるため、結構高額になります

大麻に関連する英語表現

大麻は今や北米のポップカルチャーには欠かせないもの。そのため、ネイティヴの日常会話や音楽、映画では大麻を指す言葉が非常に多く登場します。

以下ではマリファナに関連した単語をまとめました。

大麻そのものを指す言葉

英語で大麻を指す言葉はとてもたくさんあります。日本でも良く知られているmarijuana(マリファナ)cannabis(カナビス)というのが「正式な」名称ですが、一般に友人同士の間などではスラングを使うことが多いです。

最もポピュラーなのはweed(ウィード)という言葉もともとは「雑草」と言う意味ですが、smoke weed というと「マリファナを吸う」との意味になります。他にもpot(ポット)、grass(グラス)、hash(ハッシュ)という言葉も。

大麻を吸うことは何て言う?

大麻を吸うことは、上記のようにsmoke marijuana / weed / pot(スモーク~)以外にも多くの言い方があります。例えばget high(ゲット・ハイ)get stoned(ゲット・ストーンド)などです。注意してみると、ビートルズの歌にもこれらの表現が隠れていますよ。

ちなみに4:20(フォー・トウェンティー、午後4時20分のこと)は「マリファナを吸い始める時間」として有名です。

関連道具など

大麻は様々な方法で吸うことが出来ます。もっともポピュラーなのはjoint(ジョイント)といって、乾燥させて細かく砕いた大麻草をタバコのように紙に巻いたものです。アメリカでは大麻草100%のことが多いですが、ヨーロッパでは通常のタバコと大麻草を混ぜることが一般的です。このようなミックスしたものはspliff(スプリッフ)と呼ばれます。

通常、ジョイントは集まった友人同士の間で回して、順番に楽しみます。自分が数回吸ったジョイントを隣の人に回すことをpass(パス)といい、逆に独り占めしてなかなか次に渡さないことをbogart(ボガート)と言います。

(例)Don’t bogart that joint, my friend, pass it over to me. (おい、独り占めしないで、こっちにもジョイントを回せよ)

他には、タバコのようにpipe(パイプ)を使って吸うこともあります。大麻に独特なのはbong(ボング)と呼ばれる、水を入れて使うタイプの大型なガラス製のパイプです。

さらに近年は、大麻の入ったお菓子や飲み物なども作られています。このように、食べて摂取するタイプのものはedibles(エディブルス)と呼ばれています。

アメリカ人のマリファナ事情

どこで買えばいいの?

まず、大前提は嗜好用の大麻が合法化されている州にいることです。その他の州では、決して吸うことも購入することもしてはいけません。

嗜好用大麻が合法化されている州では、dispensary(ディスペンサリー)と呼ばれる、大麻専用の薬局のようなものがあり、このディスペンサリーでのみ大麻の購入が許可されています。昔の映画のように、売人から買うなんてことはありません(あってもそれは違法であり危険です)。

ディスペンサリーに入るには年齢確認が必須です。中では大麻に詳しい店員さんが、いろいろと説明してくれますので、初めてでも大丈夫。クレジットカードは使えないことが多いので注意する必要があります。

どこで吸えばいいの?

現地の人が、買った大麻を吸う場所に関しても、様々な規制があります。タバコが禁止されている場所(バーやレストランなど)ではマリファナも吸ってはいけませんまた、公共の場所では場所ごとに規定があります。家や公園などが最もポピュラーな場所です。

また、禁止はされていなくとも、周りに人が多く迷惑になりそうな場合は、マナーを守り周りに配慮する必要があります周囲に子供や妊婦さんがいる場合も注意。タバコと同じく、受動喫煙の被害を及ぼす可能性があります。

大麻の楽しみ方

大麻の最もポピュラーな楽しみ方は、友人同士で集まって一緒に吸って会話したり音楽を聞いたりすることです。社交性が増すので、普段あまり人とうまくしゃべれない…と言う人でも、楽しい会話ができます。また、感覚が研ぎ澄まされるので、音楽や絵画などのアートが、いつもとは違って見えるのも特徴的です。

逆に一人でハイになると、人にもよりますが、憂鬱になってしまうことも。ですので、娯楽目的の場合は、友達など数人と一緒に吸うことが推奨されています。

大麻を吸うと判断力が鈍るので、効果が冷めるまではあまり外に出ることはしない方が無難です。また、かなりお腹が空きますので、吸う前に食べ物やお菓子を準備しておくと良いらしいです。

吸い過ぎることなく、また危険な行為をすることなく、落ち着いて適度に使用します。大麻を吸いながら飲酒をすると、かなり酔って気持ち悪くなるらしいので、大麻を吸う際、飲酒は避ける必要があります。

 

まとめ

いかがでしたか?

大麻について今まで知らなかった基本的な情報や、大麻先進国であるアメリカにおけるマリファナ事情に詳しくなれたのではないかと思います。繰り返しますが、国内はもちろん、国外でも使用・所持などは違法にあたる可能性があるので避けましょう。

大麻は、医療に効果があるだけでなく、社交性を増したり、気分をリラックスさせたりといった効果もありますが、同時に注意しなければいけない点も多い上に、まだまだ効果や影響については研究の余地があります。

アメリカでは大麻の使用は完全にメインストリームなものとなっているので、大麻に関する英語表現は頻繁に耳にするかと思います。映画や海外ドラマを見る時にもこれらの言葉は役に立つと思いますので、覚えておくと便利ですね!

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