今回お伝えするのは、日常英会話でネイティブがよく使うイディオムの職場編です。
成人してからも海外への憧れを持っていて、日頃から独学で英語の勉強をしているあなたにお役に立てる記事を書いていきます。
ワーキングホリデーなど海外で仕事をするきっかけとなることについても触れていきたいと思います。
なぜ熟語・イディオムは英語学習に大事なのか
日本語もそうですが、日常会話や文書の中で、熟語・イディオムが占める割合は本当に大きいです。
使用頻度が高いものを覚えて、さらに使えるよ うにしておけば、英語の理解力・会話力が伸びます。
また、暗記するだけでそのまま使えるものが多いため、イディオムを覚えておくことは英語学習としては効率のよいことだと言えます。
職場で使えるネイティブおすすめのイディオム厳選25
ネイティブがよく使うイディオムを厳選してご紹介します。ぜひ覚えてください。
1. check it out, check this out
「~を調べる、~を確認する】の意味です。
例文:Transferred amount does not match invoiced amount. Would you check it out?(振込み金額と請求金額が一致しないので、確認していただけますか?)
2. a blessing in disguise
直訳すれば、「変装した幸運」。つまり最初は良さがわからなかったことが、後になってわかることを意味します。
例文:My computer broke down, but maybe it was a blessing in disguise; I was diagnosed with workaholic.(コンピューターが壊れたのだが、不運なようで実は良かったのかもしれない。ワーカホリックと診断された)
3. a piece of cake
「とても簡単なこと」「朝飯前」という意味。
例文:To finish this work in a week is a piece of cake for me. (今週中にこの仕事を片付けるなんて私には朝飯前だ)
4. better late than never
よく耳にする熟語だと思います。「遅くてもしないよりまし」という意味です。
例文:I have not written a thank you note yet. Better late than never, right?(まだお礼の手紙書いてないや。遅くても書かないよりマシ・・・ですよね)
5. to sell like hotcakes
「飛ぶように売れる」の意味。ホットケーキはアメリカではpancakeと言いますが、イディオムの中ではhotcakeというのが一般的です。
例文: This new product has been selling like hotcakes—I can't keep it in stock!(この新製品は飛ぶように売れている。在庫が間に合わないよ)
6. a ghost of a chance
「ほんの僅かなチャンス」という意味で、否定文の中で「ほとんどチャンスはない」と使われます。
その他、not a chance、fat chanceも同じ意味を表します。
例文:He doesn't have a ghost of a chance to become rich.(彼が金持ちになる可能性はほとんどない)
7. on pins and needles
先のことにとても神経質になって、ピリピリ、そわそわしている様を表します。
例文:She has been on pins and needles all day today because she is waiting for a call from the company he had applied to for a job.(彼女は仕事の面接を請けた会社からの電話待ちで、今日は一日中ピリピリしています)
8. pulling one's leg
「人の足を引っ張る」と言えば、日本語では人の邪魔をすると言う意味になりますが、英語では、「冗談で人をからかうこと」という意味になります。
例文:I think he was just pulling your leg when he said that the company is going to shut down.(彼が、会社が閉鎖されると言ったのは、あなたをからかっただけだと私は思うわ)
9. the sky is the limit
直訳すれば「空がリミット」つまり、「制限なし」「可能性は無限大」という意味です。
例文:There is no math problems that he cannot solve. The sky’s the limit for him.(数学の問題で彼が解けないものはない。彼の可能性は無限大だ)
10. take the bull by the horns
「牛の角を取る」ことから、「困難なことに毅然として立ち向かう」の意味です。
例文:The company will have to take the bull by the horns and tackle the inflation.(会社は困難に立ち向かい、インフレに取り組まなくてはならない)
11. on the same page
「複数の人が同じように考える、同じような方向性を持って物事を考える」の意味。
例文:We all need to be on the same page before we present this idea to the boss.(ボスに話す前に、私たちはこの考えに対して共通認識を確認しておく必要がある)
12. see eye to eye
誰かと同意することを意味します。
例文:Seems like you and I don't see eye to eye about the matter. I'm not going to argue with you. Let's not talk about this any further.(君と私とでは互いに同意に達しないようだ。口論をしたくないので、もうこのことについて話すのはやめないか?)
13. think outside the box
「違った側面から物事を捉える、考察する」の意味。
例文:In order to find a solution, we should think outside the box for a minute. Then, we might be able to come up with good ideas.(解決法を見つけるためには、別の側面から考えてみた方がいいのではないか。そうすれば、良い考えが浮かぶかもしれない)
14. be in the black
「黒字になる」「利益を出す」の意味。「赤字になる」は"go into the red"です。日本語と同じ表現ですね。
例文:We are in the black this month.(今月は黒字だ)
15. shoot the breeze
「無駄話をする」「あてもなくおしゃべりする」の意味。
例文:Shooting the breeze before talking business is important .(ビジネスの話をする前に、雑談するのも大切だ)
16. stay on your toes
「常に気をつけている」「気を抜かずにいる」の意味
例文:There are many rapacious dealers approaching. Stay on your toes. (悪徳業者がたくさんいるから注意しろよ)
17. play it by ear
「即興でやる」「臨機応変にやる」の意味です。言葉を学習よりは「耳で覚える」と表現することがありますが、それに似ています。
例文: After we reach the destination, let's play it by ear rather than we work out details. (目的地に着いたあとは、細かく計画を立てるより、成り行きで行こう)
18. hold your horses
「スローダウンしろ」「待て」という意味。
例文: Hold your horses, please. Let's take another look at this document.(ちょっと待ってください。もう一度この文書を見てみましょう)
19. jump the gun
「早まる」「早とちりする」「フライングする」の意味。
例文:John jumped the gun and sent the document to the printer before the boss approved them. (ジョンは上司が承諾する前に、早とちりしてその文書を印刷屋に回してしまった)
20. You can’t have your cake and eat it, too
「良いとこどりはできない」という意味。
例文: Low-risk investments are always low profit. If you want to make a lot of money, you have to take a risk. You can't have your cake and eat it, too. (リスクの低い投資は、成果も低いよ。もし大金を稼ぎたいなら、リスクはつき物だ。おいしいところだけを取ることはできないからね)
21. get the bugs out
直訳すれば「虫(バグ)を追い払う」で、「間違いや欠陥、問題点を見つける・防ぐ」の意味です。
例文: With a system this complex, we need a little time to get the bugs out of the system.(これほどシステムが複雑だと、システムの問題点を見つけるには少し時間がかかる)
22. meet someone halfway
「妥協する」の意味。
例文:If you'll meet me halfway on this, I'll agree to your request. (あなたがこのことで妥協してくれたら、私もあなたのリクエストに同意します)
23. shoot from the hip
「衝動的な言動を取る」「考えなしに行動する」という意味。銃を腰のベルトから抜かずに撃つという様から来たイディオムです。shot from the hipとも言います。
例文:My boss tends to shoot from the hip, but he generally speaks the truth. He means no harm. (私の上司はよく衝撃的な言動を取りますが、正しいことを言っていることが多く、悪気はありません)
24. win-win situation
最近では日本語の中でもよく聞くイディオムなので、ご存知の方も多いでしょう。和製英語ぽいですが、英語から来ています。
双方(あるいはその場にいる者たち全員)にとって良い結果になることを言います。
例文:Why wait? I need help and you'll get money. It's a win-win situation!(なぜ迷っているの?私は助けが必要で、あなたはお金がもらえる。ウィンウィンだよ?)
25. between a rock and a hard place
岩と固いものに挟まれた状況・・つまり「ジレンマ」「板ばさみ」「究極の選択に迫られている」といった意味です。
例文: I am between a rock and a hard place. If I don't take out another loan, I cannot pay off the debts I already owned.(今非常に厳しい状況だ。もうひとつのローンをしないと、今すでに借りている金が返せない)
いかがでしたか?
イディオムは覚えるしかありませんが、ネイティブの使うイディオムが理解できたり、自分も使ってみたりすると、英語の学習が楽しくなり、間違いなく英語の実力も上がります。
また、英語の表現方法も豊かになるので、おすすめです。ひとつでもたくさん覚えて日常英会話をスムーズなものにしましょう。
丸暗記もいいですが、例文と共に覚えたり、身近にある英文を利用して、イディオムに変換する練習などで身につき易くなります。ぜひ試してみてくださいね。
【番外編】ワーキングホリデーについて
①ワーキングホリデーとは
ワーキングホリデーとは『二つの国・地域間の取り決めに基づき、おのおのの国・地域が、相手国・地域の青少年に対して、自国・地域で一定期間の休暇を過ごし、その間の滞在費を補うために就労することを相互に認める制度』のことです。
若い人たちが海外で働くことを応援したものというよりは、国際理解を深め、外国人との交流を目指す人を応援したものです。
通常のビザでは認められない部分を補ってくれる制度です。
②英語を公用語とする国で日本と提携している国・地域は?
オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス、アイルランド、香港などです。
③各国の事情
どの国を選ぶかは目的にもよります。
イギリスはビザの最長期限が2年、オーストラリアは条件を満たせば2年目の滞在ができるので、長期滞在したい方にお勧め。また、賃金が高いので、総合的な費用を抑えられる、貯金することもできます。
治安面で選ぶなら、ニュージーランド、オーストラリア、カナダあたりが比較的良いと思われます。
教育水準の高さで選ぶのなら、イギリスがおすすめです。
しかし学費や物価が高いのがネックでしょうか。
興味のある人は、是非チェックしてみてください。