こんにちは!
現役英会話講師の伊南拓哉(いなみたくや)です。
今回は、私の友人の海外体験記です。
学生時代の旅行や留学、海外で生活していく中で起こったハプニングなどの体験談をみなさんに共有したいと思います。
みなさんは海外移住を考えたことありますか?
違う国に住むことについて考えると、不安だったり楽しそうだったりしますよね。
文化や、価値観、食べ物といった色々な違いと不安要素があるので、そう簡単には決断できないと思います。
アメリカで生活をすると、初めての経験が多く、思った通りに事が進まなかったり、ハプニングもあったりします。
これから海外で生活をする予定、またはその願望がある方は、これらの体験談を参考にしてみてください。
私の友人のRさんの体験談
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目次
カナダでの待ち合わせ〜バス時間の遅れ〜
カナダに旅行に行った際に痛感したことは、時間の厳密さが日本とは違うということです。
私はこの時、現地にいる日本人の友人に会いにカナダを訪れていたので、待ち合わせ場所にバスを使っていこうと思ったものの、一向にバスがバス停にやってきません。
バス停には10分前に到着していたので、先に出発してしまったはずはない、とハラハラしながら待っていると、定刻をやや過ぎたあたりから少しずつ乗客が集まり始めました。
そうするうちに、5分10分と時間が過ぎても一向にバスがやってくる気配がなく、待ち合わせ時間に間に合わないのではないか、と焦り始めました。
すると、定刻から20分ほどでバスがやってきました。
私は、「事故や渋滞等で遅延しているのかな」と思いながら乗り込むと、運転手は何事もないように”Hello”と笑顔で呼びかけてきたため、私は内心「あれ?何かあったんじゃないの?」と思いながらも、席につきました。
待ち合わせ時間にぎりぎりとなる出発となってしまったため、私は焦っていましたが、当時は外出先で相手に連絡する手段がなく、「待ち合わせ時間に間に合わず、先に帰ってしまったらどうしよう」とドキドキしていました。
ようやく待ち合わせ場所の停車駅に着くと急いで待ち合わせのカフェに行きましたが、友人の姿が見当たりません。
ほぼ待ち合わせの時間通りにはついており、「絶対にいるはず」と思っていたので、予想外の状況にびっくりしてしまいました。
慣れない環境なので、自分が間違った場所にいるのではないか、時間を間違えてしまったのではないか、など不安がぐるぐると駆け巡りながらも、しばらくそのカフェで待ってみることにしました。
すると、15分遅れて友達がやってきたのです。
私は、一気に不安が解消されて、友人に心配でたまらなかったことをぶちまけると、友人は謝りながらも笑い始めました。
私がきょとんとしていると、彼女は、カナダでは15分や20分の遅れは当たり前、と説明してくれました。
後にわかったことですが、日本は他の国に比べると時間を厳密に守る習慣が強いそうです。私自身は、まだ当時海外に行った経験が少なかったため、時間が守られていないということにショックを受けたのでした。
この経験からは、自分の生活環境で起こっている習慣が当然だと思っていると、環境が変化した場合にうまく適応できない、ということを思い知りました。
このこと以外にも日本では当然なことが海外では通用しないという体験はたくさんありました。
みなさんも、海外では日本とは違う環境にいるということを意識しながら柔軟に対応できるようにしましょう。
ホームステイ時の宗教の勧誘
学生時代ニュージーランドに語学留学をした際、ホームステイ先のホストマザーが非常に熱心な宗教家だったため、戸惑うことがありました。彼女は良かれと思って、その宗教関連のビデオを観せてくれたり、教会に連れて行ったりしてくれましたが、私はあまりその宗教に興味がなかったので、どう断ったらいいのかわからず悩んでいました。
結局滞在がそんなに長くなかったこともあり、ずっと曖昧な態度で過ごしてしまいましたが、今振り返ると「私はこの宗教に興味がない」と伝える必要があったな、と思います。
それは、不快感を示すという意味ではなく、私自身の宗教観(特に新興の深い宗教があるわけではないのですが、それでも自分の祖先の祀り方や冠婚葬祭など)を丁寧に説明し、「自分は改宗するつもりはない」ということをきちんと伝えられればよかった、ということです。
他人と快適に生活を過ごすためには、お互いの考え方を明確にしておく必要があるということを学んだ体験でした。
アメリカでの遠慮
以前にアメリカ人男性とお付き合いをしていた時、たびたび彼の家に行くという機会がありました。
彼の家族はとてもいい人達で、特に彼のお母さんは私が着くと毎回”Do you like something to drink?”=「なにか飲み物はほしい?」と笑顔で聞いてくれたのですが、いつも私は”No, thank you.”=「いいえ、大丈夫です。」と答えていました。
しかし、実際には自分の家から彼の家までは1時間近くあり、彼の家に着くころには喉がカラカラに乾いているというのが常でした。
そこで、毎度到着後10分から20分してから彼に、飲み物がほしい、と頼んで持ってきてもらっていました。
そうするうちに彼は、私がなぜ毎回飲み物のオファーを断っておきながら後から飲み物を要求するのか、と聞いてきました。
私は、彼のお母さんからの申し出を断ることで、謙虚で、息子の彼女として良い子である、という印象を与えたいから、と伝えると、彼はそれはおかしい、と言い始めました。
何かほしいならばほしいと言わないと正直でなくなってしまう、自分の正直な主張は相手に伝えるべきだ、というのです。
このことは私にとって大きな発見でした。
日本人が謙虚で美徳であると思うことは必ずしも他の国で美徳とは考えられていないのです。礼儀もところ変われば大きく変わります。
その土地のマナーや考え方に順応できるよう、日本特有の考え方にとらわれすぎないことも重要だと思います。
海外での生活では、文化の違いからトラブルを抱えることはよくあることですが、そんな経験を重ねるごとに学習するのも事実です。
最初は戸惑うことはあるかもしれませんが、試行錯誤(=trial and error)を繰り返して経験を積んでいく必要がありますね。
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次に
私の友人Yさんの体験談です。
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アメリカに来て10年目、私のハプニング体験談をご紹介します。
お釣りの計算が苦手なアメリカ人
アメリカでは、現金で支払うと、お釣りを間違えられることが、度々あります。
普段はデビットカードで支払いをするのですが、この時は持っていた20ドル札を崩したくて、コンビニに寄りました。
飲み物を買い、お会計は1ドル22セントでした。
久しぶりの現金払いで、お釣りを間違えられる心配をせず、20ドルと25セントを渡してしまいました。
今思えば、20ドルだけ出していれば、お釣りを間違えられずに、済んだかもしれません。
というのは、今までの経験上、ドル札だけで支払うより、ドル札とコインで支払った方が、お釣りを間違えられる確率が高いのです。
私からしたら、じゃらじゃらしたお釣りが欲しくないから、そういう支払い方をするのですがね。
レジの女が出したお釣りは、18ドル81セント。
「あのー、お釣りは19ドルのはずですが・・」と私。
「No! 18 dollars and 81 cents. This is your change.」
「でも私20ドル25セント払いましたけど。」
「No! You paid 20 dollars and 3 cents!」
何度か言い合いをした後、電卓を出してきて、20.03マイナス1.22を見せるレジ女。
そしてこう言い、レジから去って行ってしまった。
「I'm not gonna argue with you anymore! Welcome to America!」
取り残された私は、18ドル81セントを握りしめ、ムシャクシャしながら帰宅したのでした。
私は不法滞在ではない
待合室で車の修理が終わるのを、待っていた時のことです。
白人のデブのオヤジが色々話しかけてきました。
そして話題はトランプ大統領の話へ。
ちょうどこの時、トランプ政権に代わった頃で、町の人たちは皆、トランプ大統領の話題で持ち切りでした。
あまり興味ないけど、話を聞いていたら、移民の話になって、
「I feel bad for you.」と言われました。
一瞬?と思ったけど、たぶん私のことをメキシコ人だと思ってるのかな?(何度かメキシコ人と間違えられたことがあるので)と思い、
「私はメキシコ人じゃないんです。日本人です。」と答えました。
この時は何とも思わなかったのですが、家に帰ってから思い出して、ムカムカしてしまいました。
このオヤジは私をメキシコ人だと思っていて、不法滞在者の強制送還について同情していたんだと思います。
中には、メキシコ人だろうが、日本人だろうが、移民はみんな同じと思っている人も多く、移民は自分の国へ帰れよと思っている人もいるでしょう。
アメリカのドクター・看護士は怒ると怖い
犬に噛まれてERに行ったことがあります。
親指の先だったため、麻酔を3回も打ってもらいましたが、全く効かず、傷口洗浄の時からヒーヒー言ってました。
最初優しく、フレンドリーだった看護師も、だんだんイライラしてきて、態度が変わり始めました。
その後ドクターが来て、3針縫ってくれたのですが、麻酔が効いていないので、あまりの痛さに動いてしまい、ドクターはFワードを言い、立ち去ってしまいました。
その後戻ってきたドクターは、ものすごい形相で「あなたが動いたから私の指に針が刺さったのよ。やるの?やらないの?」と怒鳴られる始末。
「I am sorry. やります。」と泣きながら答えた私です。
この後、看護士から血液検査の説明を受け、どうしてドクターが怒ったのか、納得できました。
「針が刺さった場合、私がエイズや肝炎などを持っていないかどうか、確認するために血液検査をします。」
レントゲンと傷口洗浄、3針縫合、破傷風の注射、HIV血液検査をして、お会計は1500ドル(約16万円)でした。
いかがでしたか?
海外に住むと、色んなハプニングが起こります。
でもそれを乗り越える度に、強くなっていく気がします。
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最後に友人Hさんの体験談です。
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今回は自分がアメリカ生活で経験した話をしていきたいと思います。
日本の生活の質の高さに気付く
冒頭に皮肉なんですが、とんでもなく日本の便利さを痛感させられます。
まずアメリカは車がないとほんとどこにも行けません。
土地が広いので道路が広いですし高速の近くに住宅街など車がないと遊びにいくのは難しいですね。
かといってゲームセンターやカラオケなどどこにでもあるわけではないので遊ぶ場所も考えところです。コンビニも全然コンビニエンスではなく、ただのガソリンスタンドについてる店です。
置いてある品の数も比べ物にならないくらい少ないです。
日本の生活になれてしまったらアメリカの生活には慣れるまで苦戦するかもしれませんね。
日本人のライブやスポーツチケットが安い
これは日本人には得な話ですが、有名な日本人のアーティストやアスリートのライブや試合が比較的に安く見に行くことができます。
日本のバンド One Ok Rock のライブを$40(約4000円)、錦織圭選手が出たダラスのテニストーナメントには$25(約2,500円)で見に行けました。
錦織選手には写真やサインを頂いて嬉しかったです。
テキサスレンジャーズのダルビッシュ選手も見に行ったりして日本では中々できないことを
アメリカでは出来たりもしますので新鮮です。
銃社会はやっぱり怖い
やはりアメリカも日本に比べたら治安が悪いですね。
銃社会ってだけあって乱射事件やテロ事件が多いです。
普段ニュースでしか聞いたことない事件なども体験してしまうかもしれません。
現に友達で銃を突きつけられて強盗に会った人もいますし、自分が通っていた某短期大学にも女性生徒が射殺されるという射殺事件がありました。
日本でならよっぽどでもない限り縁がないような話なので本当に印象に残ってます。
みなさんも海外に行くときは気を付けましょう。
アメリカ人はフレンドリー
場所にもよりますが、アメリカ人は基本フレンドリーです。
日本など外に出たら極力他人と接しませんが、アメリカは違います。
お互い知らない人同士なのに道端で話して意気投合なんて良くある事です。
店のレジの人も日本では礼儀正しく着々と仕事をしますが、アメリカは違います。
接客が失礼というわけではないのですが、気軽に話しかけてきて「今日は調子どう?」とか気軽に話しかけてきたり、笑い話などもしてきます。
接してていい気分になりますね。
もちろんみんながそうというわけではありません。
けれども比較的に多いです。
様々な国のレストラン
やっぱり人種が多いだけあってレストランの種類も豊富です。
近くに中華、日本食、韓国料理、ベトナム料理、タイ料理、インド料理、メキシカン、イタリアンなど様々なお店があります。
例外もありますが、そこまで高いお金を出さずに本場の料理を食べられるので本当に素敵です。
気分で食べたい料理を決められるので楽しいですね。
アメリカは広すぎて旅行先に困らない
アメリカはなんといってもその国土の大きさですよね。
本当に大きすぎて国の中で時差があるほどです。
テキサス州なんて横断するのに12時間以上はかかります。
それぐらい広いんです。
しかし、それがまたいいところです。
日本も地域によって方言があったりしますがアメリカも州一つ一つに違った法律や習慣があるのですごいです。
過去にテキサスからロサンゼルスまで車で2000マイル(訳3200km)横断した事あるのですが本当に砂漠をぬけたり山を登ったり州ごと背景がすごく変わるのでびっくりしました。
物価も州によってピンからキリまでなので凄いですね。
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まとめ
いかがでしたか?
私自身もテキサスに住んでいて色々ありましたが、振り返ってみると楽しい思い出が数え切れないほどあります。
アメリカ独特の文化や習慣があるので、日本と違った生活をしてみるのも、またたくさんの発見に出会えるかもしれませんね。
ぜひ、機会があればみなさんも経験してみてください。
何より、英語の学習に対しても大きな刺激になりますよ!